空想科学図鑑

なぜなに学習図鑑



小学館から、小学生向け学習図鑑として、昭和45年から昭和51年にかけて計28冊発行されました。
小松崎茂・石原豪人・南村喬之・柳柊二・伊藤展安・渡辺正美・梶田達二・石川球太 等 有名画家の描いた迫力あるリアルなカラーページ
各巻途中に脈略もなく、挿入されるウルトラマンやウルトラ怪獣のページ。
学習図鑑という立派なタイトルを隠れ蓑に、やりたい放題のぶっ飛んだ内容。
現在では絶対作れないすばらしい本。
箱も本体装丁も同じ。A4判サイズ。定価:390円。

内容は、

   子供(小学生)の質問に、見開き2〜6ページで回答する形式でページがすすみます。
     これには、3パターンあり、       1.まじめな質問に、まじめに答える。       2.まじめな質問に、とんでもない答えを返す。       3.なんだこれはという質問に、わけのわからない答えをする。       1.の例       しつもん 「かわったぼうけんには、どんなものがありますか。」       こたえ  「ナイアガラのたきで、いのちがけのいろいろなぼうけんがおこなわれました。」            「レッド・ヒルさん。タイヤをつないだつつにはいっておちましたが、しんでしまいました。」                 「スターキスさん。てつのつつにはいっておちましたが、たきのうしろにすいこまれて、しんでしまいました。」       2.の例       しつもん 「人間より、いるかのほうが頭がよいのですか。」       こたえ 「イルカがせめてきたぞっ」       3.の例      しつもん 「人間は、円ばんにのって、地球へやってきたのですか。」      こたえ 「地球をおそった わに人間」

50年前、こんなふざけた内容とは知らず、子供に買ってとせがまれた親は、小学館の学習図鑑ならためになるだろうと買い与え、
読んだ子供は、小松崎茂の素晴らしいSFアートに感動し、石原豪人・南村喬之・柳柊二のリアルで怖い絵にびびったのでした。
トンデモ本として非常に有名ですので、検索すると、
「子ども向けと偽った極悪本!」「教育に悪い衝撃的・鬼畜的な情報 のオンパレード」等々多くの賞賛する書き込みを見ることができます。

マニアの条件
箱付き
評価価格
一冊3000円〜15000円
初期のものは発行部数も多いと見えて、よく見かけますが、後半の20巻を越える物から珍しくなり高値で取引されています。
が、後半のものは、トンデモ度が薄れてそういう意味では面白みに欠けます。
余談ですが、「イルカがせめてきたぞっ」のガレージキットフィギュアが売られています。

なぜなに学習図鑑

1
きょうりゅうと怪獣
2
動物のふしぎ
3
世界のふしぎ
4
月と宇宙のふしぎ
5
大昔の人間
6
スピードくらべ
7
びっくり世界一
8
ぼうけんと探検
9
からだのふしぎ
10
発明と発見
11
もうじゅうと大怪獣
12
自動車のひみつ
13
昆虫のふしぎ
14
ロボットと未来のくらし
15
植物のふしぎ
16
びっくり理科てじな
17
ウルトラ怪獣大図鑑
18
世界の大怪獣
19
地しんと火山
20
天気のふしぎ
21
空とぶ円盤のふしぎ

画像無し

22:鳥のふしぎ 23:びっくり魚と貝のふしぎ 24:海のふしぎ 25:びっくり日本めぐり 26:びっくり動物 27:乗り物のひみつ 28:びっくりスポーツ

なぜなに学習図鑑 
背表紙

なぜなに学習図鑑 
第5巻 なぜなに大昔の人間

なぜなに学習図鑑 
第11巻 なぜなにもうじゅうと大怪獣

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